場所:日本キリスト教団代々木教会礼拝堂
日時:2024年4月14日(日)10:30~
<プロローグ>
◆律法学者は、イエスに「わたしの隣人は誰か?」と問います。
◆「わたしの隣人」とはどのような人なのでしょうか。どうしても私たちは、自分中心で考えるのではないでしょうか。誰かが自分のために助けてくれる、自分の利益になるような行動をしてくれる、あるいは、自分の欲を満たしてくれる。そういう人が自分にとって隣人であって、そういうことをしてくれない人は隣人ではないと、考えてはいないでしょうか。もしそうならば、ある意味では「隣人を自分が選んでいる」ということができます。そうすると「隣人愛」というとき私たちは、おのずと愛する対象を選んでいることになります。
◆それでは、イエス・キリストは、私たちに、隣人について、隣人愛について、どのように教えているのでしょうか。善いサマリア人のたとえを本日の礼拝では見てみたいと思います。
◆このたとえをもとに、アメリカやカナダで制定されている法律がありいます。「善きサマリア人の法」 (Good Samaritan law)それは、「災難に遭ったり急病になったりした人など (窮地の人)を救うために無償で善意の行動をとった場合、良識的かつ誠実にその人ができることをしたのなら、たとえ失敗してもその結果につき責任を問われない(免責する)という法律です。