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教会設立記念礼拝

日時:2024年10月13日(日)10:30~
場所:日本キリスト教団代々木教会礼拝堂

◆本日は、代々木教会の礼拝堂献堂92年を記念して礼拝を捧げます。これまで継続してきた教会の歩み、そしてこれからも継続していく歩みを覚えます。
◆「継続は力なり」ということわざがあります。その例を2つ、最初にご紹介したいと思います。
◆ひとつは脳に関係してです。イギリスの神経科学者であるイレーナ・マグアイアーは、トレーニングが脳に与える影響を調べるために、ロンドンのタクシー運転手を目指す人が運転手になるためのトレーニングを開始した時点と運転手になった時点での脳の構造を比較しました。
◆ロンドンでタクシー運転手になるには、ロンドン全域の道路や建物に関する試験に合格する必要がありますが、これは世界一難しいと言われるほどの難関です。その結果、運転手の免許取得時には、空間把握や空間的な位置の記憶にかかわっている海馬の一部が大きくなっていました。そして、タクシー運転手としての経験を日々積んで、空間の記憶を更新し追加し続けるので、年齢を重ねてさらに海馬は大きくなる、というのです。
◆もう一例は、2015年に50歳で引退したプロ野球選手の山本昌投手についてです。中日ドラゴンズで長く活躍し、中年の星と呼ばれました。プロ野球史上最高年齢勝利投手の記録を保有しています。
◆彼は50歳まで現役投手を続けたのですが、30歳を越えてからは、正月も休まず、毎日トレーニングを欠かすことはなかったそうです。年齢が高くなると、休むとむしろ休み明けが辛くなる、休むのではなく無理のないトレーニングを継続しているほうが疲れない、というのです。そういう生活をするには忍耐が必要でしょう。一日中寝ていたい、遊びたい、という欲求を抑えながら、忍耐しながら、しっかりとした足取りを、一定の速度で保つ、継続する。そういう必要があるわけです。
◆私たちの生活は、無理の無い範囲で、一定のリズムで走り続けることが大事なのかもしれません。