日時:2023年11月12日(日)10:30~
場所:日本キリスト教団代々木教会礼拝堂
説教の解説
◆私たちの教会が礼拝で使用している「讃美歌21」の451番「くすしき恵み」のオリジナルは、「Amazing Grace」です。アメリカでは葬儀やアメフトの試合の前などでよく歌われれます。
◆この歌は18世紀のイギリス人の聖職者が書いた賛美歌で、graceは「神の恵み」です。上の讃美歌の日本語歌詞には訳出されていないことがあります。英語のオリジナルの歌詞を訳しますと、「かつては迷子になっていた私ですが今は見つけてもらい、盲目でしたが今は見えるようになりました」(I once was lost, but now am found, Was blind, but now I see.) です。
◆この前半は、ルカによる福音書15章の「放蕩息子のたとえ話」に出てくる「この私の息子は死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったからだ」(For this my son was dead, and is alive again; he was lost, and is found.)が元になっています。
◆そして、後半は本日の聖書箇所のヨハネによる福音書9章に出てくる、イエス・キリストが盲人の目を治した話から取られています。「私は目が見えなかったが今は見える」(Once I was blind and now I can see.)という部分の引用です。
◆どっちつかずの私たちをとらえ続け、回復し、取り戻してくださる「神の恵み」に感謝します。