日時:2024年7月21日(日)10:30~
場所:日本キリスト教団代々木教会礼拝堂
<説教のプロローグ>
◆マルコ福音書7章前半に表されていること、それは「かくあるべし」「こうでなければならない」という人の教えへの強烈なイエスの反論です。
◆それは、私たちの現代の日本ですと、もはや当初にはあったはずの目的のわからない、意味のなくなった慣習のこと。あるいは、完璧主義、完全主義の神経質な精神論です。
◆例えば、学校の無意味な校則がそうです。もうなくなりましたが、昭和の時代にはあった、運動部の夏の部活動では水を飲んではいけないというのももそのひとつです。大人の世界だと、式典などの参加案内の往復はがきで、御出席の御を消して出す、冠婚葬祭で出すお札の向き・お札の枚数などです。もう消え去りましたが、正月の上司のおうち訪問。古い商習慣の業界にいまだに残っている慣習の中元やお歳暮。皆さんも、このほかにも思い当たることはいまの世でも、あるのではないでしょうか。
◆今日の聖書箇所でイエスによって言われていることを一言で言いますと、人が作った掟を大切にしてそのせいで人が損なわれることがないように、です。そして、神の掟を大切にすることによって、心から神を崇めることの重要さです。