日時:2025年12月28日(日)10:30~
場所:日本キリスト教団代々木教会礼拝堂
パウル・ティリッヒは、その著書『信仰の本質と動態』で、信仰と愛の関係を論じています。
さまざまの愛の類型が区別され、愛のギリシア的なエロース的類型がキリスト教的なアガペ的類型に対照されてきた。エロースは他者による自己拡充への欲求として、またアガペーは他者のための他者への自己放棄の意志として定義される。しかし、このような二者択一は存しない。いわゆる「愛の諸類型」は、じつは「愛の諸性質」である。愛の諸性質はたがいに内在、また共在していて、それらはただ歪められた極端な場合にたかいに衝突を招くのみである。エロースとアガペーとが統一されているのでなければ、いかなる愛も現実的な愛ではない。
信仰の本質と動態 139~140項
このティリッヒの理解を踏みつつ、コリントの信徒への手紙一13章の「愛の讃歌」を読み解きたいと思います。












