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「せっかく掃除をしたのに」

「別れた霊は、人から出て行くと、映漠をうろつき、休む場所を探すが、見つからない。それで、『出て来たわが家に戻ろう』と言う。戻ってみると、空き家になっており、掃除をして、整えられていた。そこで、出かけて行き、自分よりも悪いほかの七つの霊を一緒に連れて来て、中に入り込んで、住み着く。そうなると、その人の後の状態は前よりも悪くなる。この悪い時代の者たちもそのようになろう。」

マタイによる福音書12章43~45節

明日2021年11月7日の礼拝では、「こころ」の掃除についてのイエスの言葉を説きあかします。
人間には意識と無意識がある。
これが20世紀の最大発見の一つだと言われました。それを発見したのはフロイトです。
フロイトの弟子だったユングはさらに、無意識には普遍的無意識と個人的無意識があるという説を唱えるのです。
思想家で哲学者の鈴木大拙は東洋思想から、「宇宙的無意識」と表現し、「それと普遍的無意識は同じではないか」とユングとの対話で伝えますが、ユングは「ノー」といいます。
フロイトは精神医学の大家であり科学者でした。この科学によって明らかにできないことがあります。
そのひとつが、ユングの仮説の普遍的無意識あるいは鈴木の宇宙的無意識です。これらで表現されている無意識とは、私の理解するところでは「人が神話を心のなかに持っている」、ということです。
神話というのを人間が持つことが大切なのです。
また、それは第六感、直感とも関連しています
そこで、宗教と科学の際にあることをお話してみようと思います。

もう一つは、霊のことです。
日本基督教団の教会は、教会暦を使っています。その中においては、11/28から始まるイエスキリストの誕生を喜ぶ降誕節の前の降誕前節にあたりますが、
代々木教会は、福音主義の流れを汲む教会であり、今も引き続き聖霊降臨節という期節の中にあります。ですので、霊ということを大切にしつつ明日の礼拝ではあいまいでどっちつかずの存在である私たちに吹いている風である聖霊について学びたいのです。